21時の珈琲

キャリア迷子の企画職ワーママ(育休中)が考える、育児、仕事、日々の記録。

コロナが奪ったもの:青春、子どもとの時間、生きる希望

施設に入所する祖母が、コロナに罹患したとの一報を受けたのは、年末のこと。

年を越して、なんとかコロナは完治したのですが、食事がとれず、点滴から栄養をとっていると伯父から聞きました。

 

祖母が入所していた老人施設は、コロナ禍であっても、網戸越しなら面会ができたようです。

コロナに罹患中、一時的に面会ができなくなり、「もう、(生きるのは)いっか。」という感じで、食事もとれなくなってしまったのでは、と、母はこぼしていました。

 

コロナが蔓延してはや3年。2020年度入学の中・高・大学生は、いま3年生です。

「青春ってすごく密なので」と仙台育英の野球部監督はおっしゃいました。

思い返してみても、本当に、青春って”密”。
大勢で集まって、初めて会う人ともなんとなく打ち解けて、ジェットコースターのような日々が過ぎる。

 

私たち大人が過ごしてきた青春とは違う生き方を強制された若者たち。それでも彼らが、「自分達の青春は、これだ!」と胸を張って言い切れるような、素晴らしい期間を過ごせていますように。

 

私は、2020年の出身大学のオケが開催する演奏会には、微々たる額ですが寄付金を支出しました。彼らが彼らの青春を取り戻すために、いや、そういうと失礼かな?彼らなりの青春の正解を過ごすために、少しでも役に立ちたいという想いからでした。悔いなく、悔いなく。

 

そういえば、今年度は娘の保育園でも、運動会とお遊戯会が、保護者の観覧ありで開催されることになりました。2年間見ることができなかったのでとても嬉しいです。

 

だけど、娘はいま5歳。去年弟が産まれた影響もあって、かなり「お姉さん」になりました。

iPhoneに保存されている3歳、4歳のころのビデオを見て、胸がぎゅっと苦しくなります。本当に本当にかわいい。舌ったらずで、不器用で、何事にも目をキラキラさせて。

保育園でがんばる姿、見たかったな。旅行に連れてって、海や山を見せたかったな。大きくなっちゃったな、と思います。もう二度と戻らない、幼い娘との時間。

 

コロナが奪ったものは、大きい。その大きさを、3年たってじわじわと感じ始めているところです。

私は、きっと、愚図なんだと思います。今頃気づくなんて。後悔したくないなぁ。今からでも遅くないかなぁ。

今年は息子も1歳を迎えて、行動範囲がぐっと拡がります。子どもたちの今しか見られない表情を目に焼き付けたい。いろんな経験をさせてあげたいなと思います。