21時の珈琲

キャリア迷子の企画職ワーママ(育休中)が考える、育児、仕事、日々の記録。

私にママ友は一人もいない

息子を産んで一か月が過ぎたある日、行政の「赤ちゃん訪問」で助産師さんがいらっしゃいました。

 

体重を測って、授乳について話をしたり、子育てにおける支援者がいるかヒアリングを受けたり。

「エジンバラ産後うつ病質問票」を書いたりしました。

 

会話の途中で、助産師さんから「ママ友はできましたか?」と聞かれました。

 

ママ友…?

 

私は息子に関するママ友は全くいない(というか、里帰り後で外出どころではなかった)ので、「いいえ、まったく。」と答えました。

すると助産師さんは面食らったような顔をして、

「まぁね、気を遣ったりもするもんね…」

と小さくつぶやいて、次の話題に移りました。

 

私は、不適合者の烙印を押されたのかもしれないぞ?と一瞬思いました。

 

そして、私がほぼ毎日読んでいる、子育てに関する情報を教えてくれるアプリたち。

ある日の配信は、「ママ友はできましたか?」でした。

 

ママ友の作り方や、ママ友を持つメリットを切々と説いている記事。

ママ友がいることは良いことだ!と信じて疑わず、むしろ、いないことを責められているようにも感じました。

 

ママ友はいた方がいいのか?

ママ友がいるメリットとしては、以下じゃないでしょうか。

  • 子育ての情報交換ができる
  • 相談相手ができる、気分が晴れる
  • 子どもに仲良しのお友達ができる

私は、「ママ友づくり、反対!!」とは、まったく思ってないです。

ただ、はっきり言って私には、「ただ『同い年の子どもがいる』という共通点があるだけの、趣味や趣向を全く知らない相手と友達になる」というハードルを越えてまでのメリットとは感じられませんでした。

いまや子育ての情報はネットで見つかるし、仲良しの友達は親が作るものではなく子ども自身が作るものだと思っているからです。

 

それと、私にとって「友達」というのはやっぱり特別で、ずっと幸せであってほしいし困っていたら支援したい、(よほどのことがない限り)無条件で好きな人です。そこに損得勘定はないです。

きっと友達も、私と比べて自分は上だの下だの、そういうマウントみたいな視点で私のことを見てないし、主人の収入や子どもの成績や習い事や、持ち家か賃貸かとか、そういうのは興味ないというか、私自身を好きになってくれていると思います。

 

それが私にとって友達。そういう友達は、まず「わたし」を知ってもらってから始まると思ってます。

だから、よく言われる表面的な付き合いのママ友はいらないです。

 

ママ友はいないといけないのか?

私が感じるこの苦々しさは、世の中が「ママ友がいることは間違いなく良いことだ」という前提にたっていることに起因すると思います。

 

何度も言いますが、「ママ友がいることは、人によっては良いことだ」とは、本当にそうだと思います。同じ年代の子どもを持つ同士、悩み事も似ているし、話すことで気分転嫁になる方もいます。

でも私は、そうじゃない。よく知らない人との会話は、気を遣ってとても疲れます。とにかくこの場をつつがなく潜り抜けたい思いから、色々しゃべって、質問して、会話が途切れないようにして、その割にその場は一回限りで終わってしまう、または損得勘定で相手から見られてしまうのは、とんでもない疲労感を覚えます。

こんなに疲れるならいっそ、ママ友を積極的に持たなくてもいいかな、とも思います。

 

実際私は、ママ友は一人もいませんが、まったく孤独を感じていないし、日常に支障もありません。

 

でも胸にあるこのモヤモヤは、「ママ友は『できましたか』?」だからだと思います。

「作りましたか?」ならいいんです。でも、「できましたか?」の回答は、「できた/できない」じゃないですか。できない、って、なんかマイナスなイメージ。でも、この質問方法がメジャーということは、できる=プラス印象、明るい感じ、できない=マイナス印象、陰気な感じ、とみんな思っているからでは?

 

この、「できないの?」という、社会からの無言のまなざしが個人的にモヤモヤポイントであります。できなくても、わたしはいいのに。ほっておいてほしいなぁ。

 

ママ友を作れるかもしれない

そんな私ですが、先日、娘が0歳から通っている保育園の保護者の方から、「LINE交換しませんか?」と言ってもらえました。

率直に言って、とっても嬉しかったです。

 

ママ友めんどくせ~、と思いつつも、やっぱり人間は社会的な生き物なので、人とつながるのは喜びを感じます。

 

今のところは「同い年の子どもを持つ同士」ですが、もしかしたら今後「お互い一人の人間として興味を持った友人同士」という関係に発展するかもしれません。

かたくなに「ママ友は作らない!」と頑固になるのではなくて、すそ野は広くして、「これから本当の友達同士になれたらいいな~」くらいに思っている方が、肩の力が抜けてよいかもです。

 

ただこれで、私自身ではなく、私の背景を推し量るような眼で見られた日には、やっぱりその願望は打ち砕かれてしまうでしょう。

その時はその時で、それなりの対応をすればいいかな~、と、ゆるく考えています。

 

新たな友人との出会いを期待して

いまのところ、私が思う「ママ友」の評価は、「いなくても問題ないけど、挑戦してみてもいいかも」です。

 

これは、新たに友人を作る挑戦です。大人になると新たに友達を作るのは難しいので、偶然の出会いがある分ありがたいです。

表面的な「ママ友」はやっぱり不要ですが、この先個人的に長くお付き合いできる友人が見つかれば最高ですね。

 

そんな友達を、これからも作っていきたいなと思います。

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