誰にも理解されない趣味って、私ひとりだけの宝物みたいで、心地良いのです。
私はコーヒーフロートが大好き。
ただでさえ好きなコーヒーに、甘党なら目がないアイスクリームが添えてあるなんて、夢のような飲み物ですよね。
アイスが溶けきらないうちに食べなきゃいけないという焦燥感も良いし、アイスを食べてもまだコーヒーがある!という余裕も良い。
そんなコーヒーフロートで、私が最も愛でているのは、アイスクリームと氷の境目。
このちょっとした接着面に、幸せがギュッと詰まっているような気がするのです。
口に含んだ時の、シャリッとした食感。コーヒーとアイスがよく絡まっている様子。
急いで発掘しないと溶けてしまう。でも急いで食べると、すぐに終わる。
だから、この至福の時は、長くは続かないのです。ほんの数秒で消えてなくなってしまう。
あんなにも胸焦がれていたのに。
日常にありふれているけれど、とても貴重なもの。例えばコーヒーフロートと氷の境目のようなもの。最愛の夫に話してさえ、あまり理解されないこの煌めきを集めて、私ひとりの胸に秘める。こんな贅沢は、この世にありません。
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