21時の珈琲

キャリア迷子の企画職ワーママ(育休中)が考える、育児、仕事、日々の記録。

過労で死にたい人の気持ちが少しわかった気がする

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ここ1ヶ月、時短勤務の退社時刻に加えて1時間残業し、さらに家でも1〜2時間仕事をしている。

 


我が家の平日はワンオペ育児&家事である。夫は日付を跨ぐか跨がないか…というところで帰ってくる。だから家事をする時間がない、…というのは甘えなのかもしれないが、私は半ば容認(諦め?)している。


全ての家事は私の職務であり、よって帰宅後も膨大な家事に暮れる。


…のはずなんだけど、帰宅後〜娘就寝までの嵐の時間が去っても、私は仕事をしなくてはいけなかった。


これは下半期で組織が変わり、少人数で組成されたチームで私にしかできない仕事があるからだった。


このチームは、私の意図しない所で勝手に組み込まれた、3人しかいないチームだった。しかも1人は社内でも実行性ナシで名高いベテラン、1人は新人であった。職場の方に「まめたんが引っ張ってくんだね」「大変だね…」と同情された。もちろん私はこのことについて上長に抗議した。


「私にしかできないし、私にもわからないことがあるのに、3人分の仕事を全部カバーしてやっている。新人については社会人の基本や会社のルールから教えている。どういうつもりでこのチームを組んだのですか」

 

これに対し、上は、このチームであなたしかできないなんて知らなかった、ベテランさんはできるんだと思ってた、さらに言えばまめさんは必ずチーム目標を達成するから、この達成する感覚とスピード感をベテランさんにも体で感じて欲しかった、だって。ありえない。部下のスキルや経験すら知らないでチーム組むってどういう神経してるの?という旨を述べた。しかも、なぜ私が一回り上であるベテランさんのスキルアップのために、身を粉にして働かなきゃいけないのか。

 

人の増員を願ったが、望めなかった。もうだめなのだ、この職場は。やれる人に任せればいい、その先は俺は知らん、そういう組織だから。変わらないのだ。

 


さて、こんな状況で、私もやらなきゃいいのに、がんばってしまう。期日までに成果を出さなきゃ、新人にも仕事を教えたい、そんなことをしてると、とてもじゃないけど時間内に終わらない。だから家に持って帰る。


そうすると、家事をする時間が取れなくなっていく。せめてご飯は手作りを食べさせたい。お風呂も毎日沸かして、早く子供を寝かせたい。食事と育児の優先順位が上がり、部屋がどんどん乱雑になる。あぁ、片付けたいな。洗濯物たたみたいな。アイロンかけたいな。掃除機かけたいな。ここ、収納を考えなきゃ。お味噌がもうなかった気がする。あれ、車買った後の手続きってどうなってたっけ?年賀状作らなきゃ。


「家のこと」と大まかにカテゴライズされた膨大なタスクが、整理しきれないまま増えていく。覚えていられない。なにをいつまでにしたらいいのか、てんでわからない。


そうすると、忽然と「死んでしまったらどれだけいいか」という考えが胸に浮かんだ。それ以外考えられなかった。普段の私だったら、心的負担になっている原因と解決方法を講じて現状打破するだろう。でもそんな強い力はもうどこにも残っていなかった。どうにもならない現状と多すぎるタスクで思考停止に陥っていた。死んでしまえたら、どれだけいいか。


私は少しだけ、過労で自殺してしまう人の気持ちがわかったかもしれない。
やらなきゃいけないことが山積している状態で、でも責任感が強いからそこから逃げられなくて、考えたいのに考える時間すら奪われて、ただひたすら目の前のことをこなすうちに、いつまでこの生活を続けなきゃいけないのか、ある日ふと暗闇の中を歩くような絶望感に襲われてしまうのだ。


でも私は不真面目だから、逃げた。といっても、1日。体調不良だと言って有給をとった。この1日で溜まった家事をして、自分の状況を俯瞰して見た。なにをいつやるかの優先順位までつけて、やっと戻ってきた。


私はこの家族のために、死んではいけない。だから逃げる。だから考える。思考停止しちゃダメだ。私が私たりえる要素を手放しちゃダメなんだ。


夫は私の逡巡を悟ってか、昨日、早く帰ってきた。お土産のケーキまで買って。こういう人で、良かった。


やっぱり異動の相談をしよう。原籍の会社に戻してもらおう。文化が違いすぎる。私は今の職場の人のために、命をすり減らしたくない。あの人たちのために。搾取するだけしておいて、私にはなにもしてくれない、あんな人達なんかのために。


今の状態が嫌だから、変えてゆく。今日からまたがんばろう。

 

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