21時の珈琲

キャリア迷子の企画職ワーママ(育休中)が考える、育児、仕事、日々の記録。

育児中のSNSは見るのが辛いよ(ただし、殆ど夢の中のできごと)


SNSを開くと、友人の近況をすぐに知ることができます。
SNSのおかげで、小中学校時代の友人など、懐かしい人と会えたし、久々のおしゃべりにも花が咲くのです。

みんなが羨ましい

さて、出産して1カ月、健診以外に外出していなかった私は、なんとなく外とのつながりを求めて、ダラダラとSNSを見てしまうのでした。

私の友人は、まだ子供がいない人が大半です。
彼らは自分の時間やお金を自由に使って、お買い物したり、オシャレなレストランでお食事したり、仲間内で遊んだりしています。
ちょうど夏休みと重なったことから、旅行している人もよくいました。

遊びに行かなくても、キャリアアップを目指し努力を重ねる方、実際に成果を出している方も多く見かけます。

一方で、私はどうでしょうか。社会人7年目で産休・育休に入って、社外で戦えるスキルはまだありません。
趣味の音楽楽器演奏も、アンサンブルで弾ける技術も度胸もなし、登山やアウトドアだってまだまだ未熟です。

私はなにかを極める前に、子供を産んだのでした。
そうして、極みに向かっていく人の姿が羨ましくなったのです。

「もう十分遊んだ」と思って結婚しました。
「彼と二人きりの時間は楽しんだ」と思って子供を望みました。
「仕事も一区切りついた」「趣味はいくつになっても続けられるから」と本気で考えていました。
そして、その時々で、それが最善だと信じて疑いませんでした。

なのに私は、スマホに映るキラキラした投稿を見て、彼らを少し羨ましく思ってしまうのです。

人は承認されたい生き物だから

考えてみれば。
私は自分のSNSの投稿を見直しました。
海外旅行をした時の写真。友人と行ったアフタヌーンティー。写真の中のブランドバッグ。仕事で頑張っている話。

どれもこれも成功したときの結果であって、その結果を出す前に、それ以上に苦しかったり、悲しかったり、辛かったり、失望したり、されたりしていたのを思い出しました。

そうやって苦労して手に入れたものを、周囲に披露しているだけなのです。
そうして、良い生活してるな、頑張っててすごいな、憧れるな、って思って欲しかったのかもしれない。
私もきっと、「承認欲求」のかたまりだったのです。

子供を産んで後悔してるか、と訊かれれば、自信を持ってNOと答えます。
産む前も幸せだったけど、産んだ後の今もとても幸せ。
授乳のため1〜2時間ごとに起こされても、娘の顔を見るだけで、こんなに可愛い小さな生き物が私のお腹の中にいたんだ、生きているんだと思うと、本当に本当に愛くるしいです。


もう少し遊ぶのも良かったかもしれない。でも、今の私にとっては、子供と過ごす現在と、これからやってくる未来が楽しみで仕方ありません。


だから、子供を産んで、本当に良かった。

SNSは夢の中のできごと

承認欲求って、若い頃に着た昔の洋服みたいです。

まだ似合うだろう、イケてるだろうと希望を持ちながら、捨ててみたら、あ、なんだ、こんなもんか、とあっさり諦められる。

SNSで繰り広げられる、みんなの苦労の集大成や、つまらない日常の中にある煌めきだけをかいつまんだ投稿に、一喜一憂しても、しょうもありません。

今ある幸せを噛み締めて、今ある日常を愛しく思って、自分の人生を生きる。SNSは、夢の中のできごと。真に受けるのもほどほどにして、明日も1日頑張りたい。