21時の珈琲

キャリア迷子の企画職ワーママ(育休中)が考える、育児、仕事、日々の記録。

それでも私は仕事を続けたい

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仕事をしている女性は誰しも、妊娠・出産を機に、これからどうするかを考えると思います。

私は「(色々罪悪感はあるけれど)それでも働きたい」という結論に至りました。この気持ちを書いておきたいと思います。

 

 

 

妊娠・出産を機に仕事を辞める女性は6割

明治安田生活福祉研究所によると、妊娠・出産を機に仕事を辞めるのは、20代で73.1%、30代で50.5%です。

2016年 20~40代の出産と子育て(第9回 結婚・出産に関する調査より) | 調査研究・レポート | 明治安田生活福祉研究所

 

正社員で働いていた人は4割が、契約・派遣・パート・で働いていた人は8割が辞めていきます。

その理由は、多い順に以下の通りです。

  1. もともとやめるつもりだったから
  2. 体力的に厳しかったから
  3. 家庭を大事にしたいから

「もともと辞めるつもりだった」には、家庭を大事にしたい、育児に専念したい、といった思いを内包しているので、実際には、どれほど女性が家庭運営を大事にしたいと考えているかがわかります。

 

「そんなに早くに復職するの?偉いね」に勝手に傷つく

この年になれば、様々な人間と知り合いになっていますよね。その方にはその方の価値観があり、それはとても素敵なことだと思います。

 

私の娘は7月後半生まれの予定。0歳の4月に保育園に入れることを考えると、生後8カ月で保育園に通わせることになります。

私が住んでいる東京では、待機児童も多くいるため、娘が1歳になる前に、入りやすいと言われる4月に入園させることを決断しました。

 

それを、友人や職場の人に言うと、

 「そんなに早くに復職するの?偉いね~」

「私は仕事をやめようかなと思ってる。3歳くらいまでは一緒にいてあげたいかな」

「とりあえず産休・育休とるけど、その後帰ってこないかもしれない」

といった返事がありました。(ただし、既に職場に復帰している方からは、「まぁそうだよね~」くらいの反応でした)

 

この言葉に、私は勝手に傷つくのでした。

私だって本当は、子供の成長をこの目で見たい。3歳くらいまで一緒にいたい。幼稚園に通わせたい。習い事をさせたい。もしかしたら、この子が歩くのを最初に見るのは私ではなく、保育園の先生なのかもしれない。

それでも、「仕事を辞める」という決断が出来たお母さん方がいるのに対し、私はまだ「仕事を続けたい」と考えている。そのことで、子供を0歳のうちから保育園に預けようとしている。

もしかして私は、自分の好きなことをやりたいだけの、ひどい母親なのではないか?

 

「お母さんがお家にいる」ことがいいなと思った理由

私の母は兼業主婦でした。ただし、実家で仕事をしていた(店舗兼住宅)ので、毎日家にはいました。

そのため私は3歳まで母と一緒に過ごし、その後幼稚園に入りました。

忘れ物をしたら、電話すれば届けてもらえる。習い事も週3回。お友達のお家に行くことも、我が家に招くこともできる。

当時はなんとも思わなかったのですが、「お家に帰れば必ず誰かがいる」というのは、幸福だったと思います。

 

子供の学習習慣は、親がどれだけ勉強を見てあげられるかどうかで決まると言います。私は長子なので尚更かもしれませんが、小学生低学年の頃は、よく母に勉強を見てもらいました。そのおかげかはわかりませんが、確かに学習する習慣はつきました。

 

ただし、専業主婦のお母さんと違って、仕事はしてましたので、手作りおやつ等は出てこなかったですね。母はいつも忙しそうで、時間に追われていました。

 

 「仕事をしている母っていいな」と思った理由

私は、仕事をしている母が好きでした。仕事をしている母は、社会を俯瞰して見られる力があるようでした。常に効率を考えて、ムダのない時間の使い方をしていました。

そんな母を、私は「カッコイイ」と思うのでした。

 

私が働き続けたい理由

私の子供は、女の子です。娘です。それがわかった時、より一層、よし、働き続けよう、と思ったのでした。

 

なぜならば、女の子でも仕事をして、自分の身一つを食わせていく力を養う必要があると考えたからです。

もしその力がなければ、娘は「誰かと結婚すること」を人生の目標にしてしまうかもしれない。「自分を食わせてくれる人」というフィルターで男性を見て、その男性の財力によって、娘の人生の良し悪しが決まってしまうかもしれない。

 

どんな人間であれ、自分の人生をコントロールできるのは、自分ひとりでなければいけません。自分の人生を他人に委ねてはいけないのです。愛する人がいれば結ばれ、嫌いな人がいれば離れられる、その自由さを失ってはいけないのです。

 

だから、「働くっていいな」と思って欲しいですね。給料が入るし、他者から評価されるために自分を冷静に見られるし、「あ、こんなことできるんだ」と、新しい自分に出会うこともできる。

働くって辛いけど、いいこともたくさんあると、私は思っているのです。

 

 だから私は、娘には悪いけれど(そう思うこと自体、社会の目や内なる自分の価値観に影響されているのかもしれない)、働き続けるために来年の4月に復帰したいと考えています。それがこの子の人生において、なにか糧になると信じて。

 

「これだから共働きは」って言わせない!

タイトルの通りに思っています。

 

子供が寝る前に今日1日あった話を聞いたり、朝型生活で子供の勉強を見たり、習い事もさせてあげたい。

今はまだ子供がいないので、実際そうできるかはわかりません。共働きで育児はつらいかもしれない。特に我が家は、平日の夫の育児参加が絶望的なため、「もうやめたい」と思う日がいつか来るかもしれない。

 

だけど、可能であれば仕事を続けたい。それで愛情不足になったり、他人に迷惑をかけることがないように、子供と向き合っていきたいと、今の時点ではそう思っています。