21時の珈琲

キャリア迷子の企画職ワーママ(育休中)が考える、育児、仕事、日々の記録。

【2児の母が選ぶ】おしゃれな名入れ出産祝い5選

大切な方のご出産、おめでとうございます!

おしゃれな出産祝いを送って喜んでもらいたいですよね。それがお名前入りなら特別感も増します。

 

名入れギフトは嬉しくない?

名前入りは困るかな…と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私が聞いたところ、名入れギフトをもらったママの全員が「嬉しい」と答えていました。

「自分の子だけの特別感」があるのがたまらないですね。

特に、第二子以降だとおさがりが多いので、名入れギフトをもらうと本当に嬉しいです!「この子だけのものがあげられた」とママもパパも大満足。

 

そこで、二児の母である私がいただく立場にたって被らないおすすめの名入り出産祝いをレビューしたいと思います。

 

スタイなら

 ● MARL MARL(マールマール)

 ● Haruulala(ハルウララ)


名入れベビー服なら

 ● Organically(オーガニカリー)


おもちゃなら

 ● ベルビーアンファン


おむつケーキなら

 ● ベルビーベベ

 

 

 

 

MARL MARL

SNSでもよく見かける、マールマールのスタイ。とにかくおしゃれ!

普段着でも、これさえつければお出かけ着にクラスアップ!

 

という訳で、私は娘・息子ともにマールマールのスタイを持っています(娘用は出産祝いで、息子用は自分で買いました)。

f:id:mameco98:20230202160604j:image

 

▼娘と同じスタイはこちら

(公式サイト)

 

刺繍は、スタイに一番合う色で施してくれます。

f:id:mameco98:20230202160618j:image

 

▼息子に選んだのは、WEB限定デザイン

(公式サイト)

 

point
  • どこに顔を向けてもよだれをキャッチするので実用性もバッチリ
  • デザイン豊富で被りにくい
  • 男の子用・女の子用のデザインがあり、かわいい
  • オリジナルボックスがおしゃれ、インスタ映えする

 

 

Haruulala(ハルウララ)

こちらもSNSでよくみかける、おしゃれスタイです。オーガニック素材なので、お肌の弱い赤ちゃんにも安心。

プリントがかわいい…!

 

男の子・女の子のデザインが豊富です。


(公式サイト)

 

ギフトボックスが商品と同じ柄で、明ける前から楽しい!


(公式サイト)

 

point
  • 安心のオーガニック素材
  • オリジナルギフトボックスで、開ける前から嬉しい
  • デザイン豊富で被りにくい
  • 男の子用・女の子用のデザインがあり、かわいい

 

 

Organically(オーガニカリー)


(公式サイト)

オーガニック×名入れ商品が豊富なブランド。バスローブ、スタイ、洋服…と、おしゃれなアイテムがなんでもそろいます!

中でもオススメしたいのは、バスローブ。

小さい子と一緒にお風呂に入るのは大変ですよね。

 

私は子どもが湯冷めしないよう、バスローブをよく使いました。0歳から3歳くらいまで、長く使えるのもポイントです。


(公式サイト)

 

少し肌寒い時に羽織れるパーカーにも名入れができます。


(公式サイト)

 

個人情報が心配でも大丈夫。装飾が施されたイニシャル表記なら、オシャレと両立できます。


(公式サイト)

 

point
  • オーガニックコットン専門ブランド
  • 幅広い名入れ商品から選べる
  • えりすぐりの国内生地こだわりの製法

 

 

ベルビーアンファン


(公式サイト)

キラキラ光るアクリルの積み木は、20021年秋に発売してから瞬く間に広がったおしゃれなおもちゃ。

大手百貨店や有名セレクトショップから取り扱い要望が急増している大注目のトレンドアイテムです!

グッドトイ2022を受賞してるのもポイント!

 

なんと、積み木に名前を印刷できるのです。


(公式サイト)

 

アクリルの積み木は光を通すので、サンキャッチャーみたいにキラキラするのも楽しい。


(公式サイト)

 

point
  • グッドトイ2022受賞作品
  • おしゃれ・かわいい知育玩具
  • 日本製で安心
  • アクリルの透明感と木製の異素材の組み合わせが楽しい

 

 

ベルビーベベ

実用的で、人気が高い「おむつケーキ」。

おむつは絶対に使うから、ハズレなし!

おむつケーキ…って映えなくない?と思いきや、ベルビーべべのおみつケーキはSNS映えするバスケット型なので、ハイセンスな方にもオススメ。

 

イギリス王室御用達の「ジェリーキャット」のおむつケーキ!ぬいぐるみだけでもうれしい。


(公式サイト)

 

ミニタオルに名入れできます。


(公式サイト)

 

point
  • 写真映え・SNS映えするおむつケーキ
  • 特別感が高まる名前入りアイテムが多数
  • 配送時に崩れない制作・配送梱包技術あり

 

 

【結論】名入れの出産祝いは喜ばれること間違いなし

特別感があるだけでもうれしいのに、さらにオシャレなら言うことなし!

かわいいギフトを贈って、喜びの気持ちを伝えましょう♪

 

まとめ

 

 

 

【4・5・6歳~小学生】プリキュア・プリンセスが好きな女の子を読書好きにする本

保育園に通う5歳年中の娘は「本が好き」と言います。

それは、自分で読める力がついてからのこと。「自分はスラスラ読める」という自信があるからなのです。

 

 

 

 

本を一人で読むために必要なこと

娘は、年少になってひらがなが読めるようになってから、一人で絵本を読むことが増えました。

幼児が一人で本を読み、自信をつけるために必要なことはただひとつ。子どもが興味を持てる本を用意し、やる気スイッチを入れることです。

 

「やる気スイッチ」を入れるには?
やる気スイッチグループ著、『9歳までの自分力教育』によると、「自分で行動できる子になるためには、目の前のことに本気になること。やる気スイッチが入れば、本気になる」とあります。

 

娘の場合は、ディズニープリンセスやプリキュアなど、かわいらしいものが大好きでしたので、そういった本を与え続けました。

 

中でも、娘に自信をつけさせた本があります。

年中でこれは読めないでしょ

ところがどっこい…娘は自分で読み、見事に自信を付けました。

 

5歳で25話ひとりで読めた本

f:id:mameco98:20230130160146j:image

 

西東社の「めいさくだいすき」シリーズ。

 

オススメポイント

✔ グリム童話やアンデルセン童話などの名作が25話

1話5ページほどで、読み聞かせも苦にならない

✔ 漫画のようにキラキラした挿絵

✔ 4シリーズあるので気に入ったら買い足せる

 

中身はこんな感じ。イラストと文章のバランスが程よいです。

f:id:mameco98:20230130160216j:image

プリンセスやプリキュアが好きなお子さんには間違いなくグッとくるはず。

 

我が家は2シリーズ購入しましたが、娘が気に入ったので全シリーズそろえる予定です。

 

 

どれを買ったらいいか

幼児の読書……最初に買うなら、『ドキドキときめき』か『キラキラかんどう』をおすすめします。

 

『ドキドキときめき』

白雪姫、人魚姫が収録されているので、プリンセス好きな女の子にも入りやすい。

海外童話としてはブレーメンの音楽隊、ヘンゼルとグレーテル、オズの魔法使いなどがあります。

空想好きな子に大変オススメ。娘はこの本から買い集めました。

 

 

『キラキラかんどう』

プリンセス系は、シンデレラ、眠れる森の美女、ラプンツェルがあります。

海外童話としては、アルプスの少女ハイジ、フランダースの犬、赤毛のアン。こちらの方が、『ドキドキときめき』より少しお姉さんかな?

 

『ウキウキたのしい』

プリンセス系はあまりないけれど、世界の名作が入ってます。

私の大好きな『若草物語』が入っているのが、高得点!

 

『ワクワクゆめみる』

プリンセス系では『美女と野獣』が入っていますが、それ以外は『魔法使いの弟子』『ロミオとジュリエット』『真夏の世の夢』など、幼児には難しい作品が。

その分、小学校中・高学年までなが~く使えそうですね!

 

プレゼントにもおすすめ

今回は、プリンセスやプリキュアなど、かわいいものが大好きなお子さんなら絶対ハマる本を紹介しました。

クリスマスやお誕生日プレゼントにもおすすめです。

我が家の娘にとっては、外出先には必ず持っていくお気に入りの一冊になっています。

逆に、科学の本とかは興味ないのよね…。

子どもの興味と、親が学んでほしい領域の重なりをいかに作るか、これから模索していきたいと思います。

 

(ちなみに)娘は年少に上がる少し前からひらがなを読めるようになりました。
こどもちゃれんじを習っていたので、教えずとも一人で読めるようになっていてビックリです。

カタカナは、ちゃれんじの教材がくるより早く読めるようになりました。人間は、文字への興味を持ったらひとりでに獲得する生き物なのかも…ですね!

 

 

 

育休中に読んだ本のベスト9を考えてみた(2022年)

f:id:mameco98:20230126103241j:image

2022年に読んでおもしろかった本の感想を書こう…!と思ったまま、今年ももう1か月が経とうとしています。時の流れ早すぎィ…!

 

 

 

読書習慣が戻った1年でした

2022年はたくさん本を読みました、というか、私の好きな活動で育児中にやれるのが本を読むことくらいしかなかった。

 

本当は、オケに乗ったり、演奏会に行ったり、美術館に行ったりしたいんだけどねェ……

 

読書というのは大変便利で、1分あればできる活動です。

読書習慣が戻ってきたのは9月。息子が生後5か月になり、育児にも慣れてきたタイミングでインスタに読書投稿をスタートしてからでした。

4か月間で22冊読みました。それまで月に1冊も読めてなかった私からしたら、すごく読んだ方なのです…!

今年は70冊以上、可能なら100冊読みたいな。

 

2022年ベストナインを考えてみた

そんなわけで、2022年に読んでおもしろかった9冊を考えてみました。

 

1.ファクトフルネス

f:id:mameco98:20230126104644j:image

ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。(紹介文より引用)

 

コロナ禍におけるトイレットペーパー騒動を思い出した話。一時期トイペなくなりましたよね。

 

東京大学の鳥海不二夫教授らが発表した論文によると、「デマツイートを見た人より、訂正ツイートを見た人の方が過剰な購買をした」とのこと。訂正情報に触れた人たちは、「デマ情報を見た人がトイレットペーパーを買い占めるかもしれない」と思って、購入に走ってしまったのではないか、という分析が出ました。

 

デマに踊らされなかった『賢人たち』に、いったい何が起きたか。この本を読んで、いくつかの本能にあてはまるのでは、と思いました。

  • 恐怖本能
    トイレットペーパー不足への恐怖
  • パターン化本能
    「情弱はデマを信じるはずだから」という分類に対する思い込み
  • 焦り本能
    「早く買わなきゃ、なくなっちゃう」という焦り

これらの本能は、本能であるが故に対処法を知らないとすぐ顔を出すし、抑えるのに苦労します。

ただ、本能のくせを知っていればこの世はそんなに怖くないとわかる、そんな本でした。

(ちなみに、この本の初版は2018年2月、コロナ前です。今後発生しうる事象にも使える普遍的な世界の見方だなぁと驚きました)

 

 

2.多様性の科学

f:id:mameco98:20230126104747j:image

2.多様性の科学

「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがありますが、まさにそういうこと。優秀な人物が一人いるより、平凡な人物が十人いた方がイノベーションを起こしやすいという本です👩🏻🧑🏼👩🏿‍🦱

 

私が育休前に所属していた組織は、平均年齢40歳の「昔ながらの日本企業」であります。

部長もいるような会議で「どんな意見でも歓迎」なんていっても、若手は委縮して言い出せない。でも、あとでこっそり聞いてみると、「実はこんなこと考えてました」と教えてくれる。言えばいいのに!すごくいい意見だよ!と言うと、びっくりした顔をしていました。

 

この現象を本作では「決して最初から多様な意見がないのではなく、表明する場がないのだと表現されています。「わざわざ自分が言わなくても、リーダーならすでに知っているだろう」という気持ちが働く、とも。

 

この本では、多様な意見を出すためには相応の環境が必要と説きます。

多様性を引き出す環境

集団には「支配型ヒエラルキー」「尊敬型ヒエラルキー」の二種類があり、後者の方が革新的なアイディアを生みやすい。

 

今考えれば、常に時間がない中での人数が多すぎる会議。「そんなことで時間使うなよ」という空気が流れていたのは事実でした。

忙殺されると効率を求め、「一見良く見える」意見以外は検討できなくなる。そうすると若手も空気を読んで発言できなくなってしまう。

 

でも、組織の勢いは畢竟、若手のやる気だと思っています。彼らにのびのび、「仕事って楽しい!」と思ってもらえるように、ある程度「余白=あそび」を残しつつ、リカバリー可能な失敗をいくつか経験させてあげたいなぁと、組織改革に向けて勇気が湧いてくるような一冊でした。

 

 

3.池上彰の行動経済学入門

最近ブームの「行動経済学」の入門編。

感想についてはこちらでまとめていますので、割愛。

21cofee.com

 

 

4.西洋絵画の教科書

f:id:mameco98:20230126104806j:image

インスタで一番いいね!をもらえた一冊。絵の意味がわかって、美術館巡りが楽しくなります。

 

もっと、絵をわかるようになりたいなぁ。そんな一心で手に取りました。

わたしのような初心者に向けてやさしく説明してくれます。

名画が名画たる所以
描かれている主題と隠されたモチーフが告げるメッセージ
持ち物からその人物が誰かを推察すること
この絵のどこを見たらいいの?というような難しい絵の解説

今まで、画材を知って何になる?と思っていたのですが、その画材が生まれた背景を知ると、その時代にタイムスリップしたような感覚がして、一気に目の前の絵画が「教科書の世界」から「自分と同じ、人間らしさをもった作者が描いたもの」に見えてきてオモシロイ。

 

 

5.掃除婦のための手引き書

f:id:mameco98:20230126104821j:image

アメリカ生まれメキシコ育ちのシングルマザーの自伝的小説。彼女のものを見る目、表現にする力に目を見張る小説。日本人には出せない味わいだと思います、間違いなく去年のイチオシ。

 

幸せとか不幸せとか、そういう尺度の話ではなくて、ただ痛いほどにまっすぐ真実を描く。ガリガリと身を食われるような感覚になります。

感想を書くのに時間がかかったし、読むのはその倍かかった。何度も同じ文章を反芻して、想像して、自分のものにするのが難しかったです(そして、ものにできない言葉もあった)。

 

最初の数編の感想は、「よくわからない」。
半分くらいで、「これは劇薬だ」。
でも、さらに読み進めると、実は彼女の作品に攻撃性はなく、むしろ大らかで、優しくて、生への活力で溢れていることがわかりました。

 

 

6.モモ

私も時間泥棒に時間を奪われてるなぁと自らを省みる。

くわしくはこちらに書きました。

21cofee.com

 

 

7.窓ぎわのトットちゃん

f:id:mameco98:20230126104854j:image

好奇心旺盛なトットちゃんは、小学校一年生で退学になった。新しく入学した自由な校風の「トモエ学園」で、トットちゃんの人生は花開く。

言わずと知れた黒柳徹子さんの大ベストセラーである、自伝的小説。

 

「子どもを尊重する」という言葉の中には、子どもを小さな大人として接する他にも意味があるのかも、と、この本を読んで気づいたのです。

 

子どものペースがある

子どもはあらゆることが不慣れだから、あらゆることに時間が必要。ごはんを食べる、靴を履く、お散歩に出かける、気持ちを切り替える。手先の不器用さはもちろんのこと、一つ一つに五感を使っていたり、思慮が及んでいたりする。

 

子どもにはそれぞれ個性がある

人間は生まれながらに個性を持っていて、それは親の思惑とは無関係で備わっているものなのに、私たち大人は世の中の枠組みや自分の価値観に子どもを無理やりはめようとしている。

賢い、お友達と仲良く遊べる、積極的、気持ちが安定している、リーダーシップがある…いろんな「能力カタログ」があって、そこからえいっとピックアップして子どもにインストールしようとしている。

 

みずみずしい黒柳徹子さんの筆致にも驚きました。本当に子どもが書いたんじゃないのかしらと思うほどです。加えて、トットちゃんが書かれたのは著者が40代のころ。おそるべし、黒柳徹子さん…!

 

しかも、なんと、ご本人の朗読をaudibleで聴くことができます!

1990年に発売されたカセットテープ版を、audibleで配信しています。ご本人の朗読は最高です!トットちゃんが目の前で走る、回る、しゃべる。

快活な東京弁も気持ちいい。本では「くださった」なのに、徹子さんは「くだすった」と読んでいる、そういう機微が随所にあって、トットちゃんが生きたころの世の中の様子まで伝わってくる。素晴らしい朗読でした。

 

▼育児中の私はaudibleのおかげで読書量が格段に上がりました

 

惜しむらくは、カセットテープ版はいくつかのエピソードを抽出したものだということ。いつか、全文をご本人の朗読で拝聴したいものです。

 

 

8.蜜蜂と遠雷

聴く芸術の音楽を文学として描き切った恩田陸さんに脱帽。

くわしくはこちらにて。

21cofee.com

 

 

 

9.おいしいごはんが食べられますように

f:id:mameco98:20230126104930j:image

2022年芥川賞受賞。多様性の認容を、価値観のバトルにしては誰も幸せにならないと感じさせる一冊。

 

プライベートな関係なら、価値観が合う人を選べます。けど職場にはいろんな人がいる。

本文中にあるように、「誰でもみんな自分の働き方が正しいと思ってる」。多様性のある職場、というと聞こえがよいですが、ふたを開けてみると「価値観のバトル」になっています。

 

芦川さんは、心も体も弱い。そのこと自体は別にいいと思うんです。生まれつき虚弱体質の方がいるように、心だって風邪をひきやすい方もいる。

ただ、「強いか弱いかを比べる戦いだった。当然、弱い方が勝った」ではいけない。そんな報われない社会にしてはいけない。

かといって、必ず強者が勝つというのも、民主主義の発展が水泡に帰することになります。

 

過度な自己責任論を諌める社会は、いきすぎると「弱いが勝つ」になる気がします。

いろんな価値観があるけど、これから先、価値観を勝負の世界に引き込まない・強者と弱者という分断を起こさないようにしないとな、と、社会構造を考えさせられる難しい作品でした。

 

 

2023年も本を読んでいきます

小説・ビジネス書・育児書・教養書・歌集など、それぞれのジャンルごとに読み方も違うなぁ~とわかった2022年。

 

今年はもっと読書のアクセルを踏みたいと思います。

その月に読んでおもしろかった本3冊は、ブログでも詳しく紹介したいなぁ。

 

最後になりますが、読書履歴はインスタグラムにて細かく記録していますので、ご興味ある方がいらっしゃいましたらフォローいただけると嬉しいです!

5歳児にカメラを渡したら、芸術的な作品に仕上がった

独身の頃に買ったオリンパスのPenをひっぱりだしてきました。

息子のむちむちあんよをせっせと撮影する母を見て、5歳の娘がひとこと。

みーちゃんも撮ってみたい。

そんな娘が撮影した写真がセンス大爆発していたので、紹介させてください。

 

まず、これ。なんだと思いますか?

寝室の、押し入れに入りきらなかったわたしのムアツ布団であります。

ムアツ布団はうちの押し入れにマッチせず、私はいつもムリヤリ縦に入れているので、ふすまが締まりきらないのです。

でも、なんだか静寂を感じませんか?すごいよ…娘……(親バカ)。

「なにを撮るかではない、どう撮るか」を学んだ作品です。

 

お次。

 

これも生活が伝わってきますね。

手前のフライパンではなく、奥の五徳を映すという高等テクニック。

五徳に使用感ありますね~。きっとこの家の持ち主は料理をがんばってるのでしょう。えらい。

 

お次。

 

 

ダラダラと滝のように流れる弟の様子を撮影しております。

顔全体ではなく、なぜ口元…。子どもにとって、「なぜこんなによだれが出るのか」というのは不思議な事項みたいです。

 

 

こちらは、久々にデュプロの方のレゴブロックで遊んだ日の一コマ。

あらぬ方向に倒れている椅子2脚にドラマ性を感じます。

 

その後、全景を撮って……

 

 

 

城のシンボルマークをばっちり撮影。

 

 

 

ビビッドなピンクはメルちゃんのベビーカー。

 

 

 

 

なんか、ポップでカワイイ。

 

そのほかにも、私の写真とか、息子のまんまるおしりを執拗に撮っていましたが、息子の名誉のためにここに載せるのは差し控えさせていただきます。笑

 

これからも時たま娘にカメラを渡してみようかなーと思います。

 

 

コロナが奪ったもの:青春、子どもとの時間、生きる希望

施設に入所する祖母が、コロナに罹患したとの一報を受けたのは、年末のこと。

年を越して、なんとかコロナは完治したのですが、食事がとれず、点滴から栄養をとっていると伯父から聞きました。

 

祖母が入所していた老人施設は、コロナ禍であっても、網戸越しなら面会ができたようです。

コロナに罹患中、一時的に面会ができなくなり、「もう、(生きるのは)いっか。」という感じで、食事もとれなくなってしまったのでは、と、母はこぼしていました。

 

コロナが蔓延してはや3年。2020年度入学の中・高・大学生は、いま3年生です。

「青春ってすごく密なので」と仙台育英の野球部監督はおっしゃいました。

思い返してみても、本当に、青春って”密”。
大勢で集まって、初めて会う人ともなんとなく打ち解けて、ジェットコースターのような日々が過ぎる。

 

私たち大人が過ごしてきた青春とは違う生き方を強制された若者たち。それでも彼らが、「自分達の青春は、これだ!」と胸を張って言い切れるような、素晴らしい期間を過ごせていますように。

 

私は、2020年の出身大学のオケが開催する演奏会には、微々たる額ですが寄付金を支出しました。彼らが彼らの青春を取り戻すために、いや、そういうと失礼かな?彼らなりの青春の正解を過ごすために、少しでも役に立ちたいという想いからでした。悔いなく、悔いなく。

 

そういえば、今年度は娘の保育園でも、運動会とお遊戯会が、保護者の観覧ありで開催されることになりました。2年間見ることができなかったのでとても嬉しいです。

 

だけど、娘はいま5歳。去年弟が産まれた影響もあって、かなり「お姉さん」になりました。

iPhoneに保存されている3歳、4歳のころのビデオを見て、胸がぎゅっと苦しくなります。本当に本当にかわいい。舌ったらずで、不器用で、何事にも目をキラキラさせて。

保育園でがんばる姿、見たかったな。旅行に連れてって、海や山を見せたかったな。大きくなっちゃったな、と思います。もう二度と戻らない、幼い娘との時間。

 

コロナが奪ったものは、大きい。その大きさを、3年たってじわじわと感じ始めているところです。

私は、きっと、愚図なんだと思います。今頃気づくなんて。後悔したくないなぁ。今からでも遅くないかなぁ。

今年は息子も1歳を迎えて、行動範囲がぐっと拡がります。子どもたちの今しか見られない表情を目に焼き付けたい。いろんな経験をさせてあげたいなと思います。

2023年の抱負を年中5歳に聞いてみた&私の目標

私は書くことが好きです。なので、毎年買い替えているジブン手帳に、一年の目標とか、やりたい100のリストとか、ちまちま書いています。

上の子も、今年は年長に上がります。文字を読む・書くことへの興味がだいぶ出てきたので、試しに家族で新年の目標を立てることにしました。

 

(娘)ママー、『ほうふ』ってなに?

(私)んー、こうなりたいっていう、夢みたいなものかな…

じゃあ、みーちゃん(娘)はプリキュアになる!

 

さすが予想の斜め上を行く5歳児。

 

えーと……(困惑)プリキュアになるために、なにを頑張ったらいいと思う?

がんばったらいいこと?そんなのカンタンッ!

 

f:id:mameco98:20230112114705j:image

 

冒険をがんばる。

 

(夫)プ、プリキュアになるためにはさァ、いっぱい食べなきゃいけないよね!

うん!

と、夫が半ば強引に「たくさん食べる」をねじ込みました。

 

大きくなったらプリキュアになりたい、という願いを、全力で七夕の短冊に書く娘にとって、「なりたいもの」「夢」という聞き方は、しっくりこなかったようです。。

 

新年の抱負

私といえば、いくつかの分野にわけて考えました。

 

仕事

(保育園が無事に決まれば)春から職場復帰です。
2019年に一度、時短で管理職になって、その限界を知って(単に私の力量不足)、自らステップダウンを願い出たことがありました。

育休中、ゆっくりできて出た結論は、やっぱり私は仕事が好きだし、人が好き。だから、復帰後は、もう一度管理職を目指したい。


本の力も借りて、前よりもっと上手く立ち回れる気がします。
まずは無理せず職場復帰して、慣れたらギアをあげて働きたいです💪

 

育児

上の子が年長になるので、小学校準備。といっても公立小に進学予定なので、特にやることもない気がします。


今年は下の子が生まれて、ずいぶん我慢させてしまったので、来年は積極的に外に遊びにいきたいです。キャンプ・博物館・遠くの図書館・ウィンタースポーツなど。

 

上の子は、習い事がもう一つ増えます(塾)。

ピアノ、塾は平日、スイミングは土曜の9時…大丈夫かな(汗)

 

仕事と二児の母の両立が心配ですが、子どもたちの気持ちや成長に寄り添う母でいたいものです。

ほどほどに、家事はよりいっそうテキトーに、がんばります。

 

読書

2022年は読書習慣が戻ってきた一年でした。


ジャンル別の本の読み方もわかってきたので、来年は冊数を増やしたい。70冊は読みたいなぁ(そして、いつかは100冊まで読めるようになりたい)。

あとは、本を通してもっと人とコミュニケーションをとれるようになりたいなと思います。読書会も参加してみたいなぁ。

 

趣味や願望

  • ピアノ・ヴィオラも細々と続けたい…基礎練くらいは…。
  • オケの名演のCD聴き比べたい
  • 体幹を鍛えたい、ピラティスやりたいです
  • 短歌を詠みたい
  • 音声SNSが気になる

 

亀の子ペースのブログですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

夫婦&9か月の赤ちゃんがコロナ陽性者になった時の自宅療養の記録

ついにわが家にもコロナの波が押し寄せました。

 

基本情報

  • 最初の陽性者は私→9か月の息子→夫
  • 5歳娘は症状なし
  • ワクチン履歴(最終接種月)
    • 夫:4回(2022年10月)
    • 私:3回(2022年7月)
    • 5歳娘:2回(2022年9月)
    • 0歳息子:0回
  • 基本的に私と息子は家にいるので、感染源になるのであれば夫か娘ですが、娘が無症状保有者だったのか?それとも、夫が保有していたものが後になって発症したのか?誰にもわかりません…。

 

大人

症状

  • 悪寒から始まり、一夜の高熱を経て、翌朝の抗原検査で陽性に。
  • 熱は一時38度まで上がりましたが、すぐに37度台へ。3日目には平熱に戻りました。
  • 一日目は二人とも全身筋肉痛でした。インフルエンザみたいです。
  • 私は喉の痛みはなし。夫は2日間くらい痛そうでしたがその後治りました。
  • 2日目くらいまで、嗅覚・味覚が弱いかな?と思いましたが、その後治りました。

自宅療養の記録

  • 重症化リスク(65歳以上、妊婦、小学生以下、基礎疾患あり)ではないので、病院で診察すらしてもらえず。薬をオンライン処方してもらえました。授乳中でも飲めるお薬と、漢方薬(ツムラ麦門冬湯)。
  • 保健所への届け出は不要になったので健康観察の電話はなし。
  • そのかわり、自分で厚労省の体調管理サイト「Ⅿy HER-SYS(マイハーシス)」に登録しました。
  • 東京都の登録サイトでは、Ⅿy HER-SYS(マイハーシス)登録時に食料品・パルスオキシメーターの貸し出しも依頼できます。
  • 我が家は一度だけ食料品の配送を依頼。めちゃくちゃ色々入っててありがたかったです。
  • 陽性確認後、マスク&換気をしましたが、5歳&0歳には「隔離」は無理です。5歳一人ならかろうじてわかってくれると思いますが、0歳がママに抱っこ&授乳&甘えるの姿を見ていたら触発されて「私も抱っこ~!涙」になっちゃいます。
  • そして息子も陽性へ…

 

 

息子(9か月)

症状

  • 私が陽性になって2日後に発熱(39度)
  • かかりつけの小児科受診、抗原検査で陽性。
  • は2日間は39度~38度の高熱で、39度まで出るとさすがにグッタリしていてかわいそうでした。3日目からは平熱に。
  • 咳と大量の鼻水。咳は1週間たっても治らず、再度受診して咳止め薬を処方してもらいました。

 

お世話で気を付けたこと

重症化の前兆を見逃さない

日本小児科学会によると、

  • 重症化する割合は成人と比べると少ない
  • ただし、2歳未満の子どもは比較的重くなる傾向があり注意が必要

とのことなので、重症化しないかこまめに見てました。

新型コロナウイルス感染症に関するQ&A|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

 

小児科医が見るのは「全身状態」だそうです。

「グッタリして元気がない」と危険とのこと。でも、高熱が出れば誰でもグッタリしますよね。

そんな時は「視線が合うか」「目に力があるか」を見ているそう。幸い息子は、高熱でぐずっているときも視線が合うし、あやせば(弱弱しいですが)笑っていたので、問題ないと判断しました。

 

母乳育児

私が陽性になっても、マスクをして授乳は継続していました。

WHOやCDC(アメリカ疾病予防管理センター)、日本小児科学会などの専門家組織は、母親が新型コロナウイルスに感染中であってもできる限り母乳育児を継続することを推奨しています。

新型コロナウイルス感染症と母乳育児について

 

離乳食

ちょうど9か月になったので、本来ならば3回食に移行するタイミングです。

しかし息子はあまり食べず…な状態だったので、先生に相談したところ「よくなるまでは2回食のままでまったく問題ない」とのこと。

高熱の時は離乳食を一段階前に戻し(5~6か月食)、平熱に戻ってからは7~8か月食を与えています。

 

脱水

マグで麦茶を飲めるようになったので、よく飲ませていました。

息子は下痢はしなかったので、麦茶のみでしたが、よく下痢・嘔吐をしてしまう場合は赤ちゃん用のイオン飲料等飲ませてもいいのかもな、と思います。

 

外遊びしたい娘のケアに苦心

今回困ったのは、5歳の娘のメンタルケアです。

娘は無症状で元気そのもの。しかし、急に保育園に行けなくなったことにショックを受け、泣いて非難してきました(どうして保育園行けないの~、等)。

本来、自宅療養期間が明ければ年末に2日ほどいける算段なのですが、もし年末に登園してほかのご家庭へ移してしまったら…と考えると、幸い私も育休中で家にいるので、このまま年内はお休みさせ、年明けから登園することを選んだ我が家。

思いがけずの自主休園延長に、娘のストレスはマックスに。

私と息子の自宅療養期間が明けるまでは自宅敷地内でシャボン玉をさせて凌ぎ、その後は人のいない時間帯に公園へ連れて行きました。

 

子どもは外で活動するのが基本です。家の中にいることは、この多感な時期の学びを阻害し、ストレス発散の機会を奪い、目の健康を脅かします*1

 

症状が治まってもウイルスを吐き出しているリスクがあることはわかっていますが、陽性者・濃厚接触者の療養期間をフェーズに区切って、後半は人のいない時間帯・屋外なら活動OKにするなど、基準を見直してもらえると大変ありがたいです。

 

コロナ禍の年末年始を体感

我が家は夫婦ともに東京出身なので、今までなんだかんだいってお正月はお互いの実家に挨拶に行っていました。

今年は念のためお正月の挨拶を見送ることにしたので、3週間くらいずっと家族4人で缶詰の年末年始。

正直、「つっまらないな~~」と3人(夫&私&娘)で愚痴ってます。

いつもだったら、親せきやいとこと遊べる貴重な機会。大人の一年はなんてことないですが、子どもの機会を奪ってしまうのが本当にやるせない…。

そうは言っても仕方がないので、今年の年末年始はおせち作りに精を出して、それなりに楽しもうと思います。

 

 

*1:

「太陽の光を十分に浴びる」行動、1,000ルクス以上の光を1日約2時間浴びることが近視を抑制する。

北京市では、医療機関と学校が連携し、小中学校の子どもは1日1時間、幼稚園児は1日2時間以上の屋外時間を確保する、授業のうちデジタルデバイスを使うものは全体の30%以下とする、子どもの学校外でのデジタルデバイス使用時間は1日1時間以下に抑える、8歳以下の子どもはビデオゲームをしない、などを推進しています。

https://acuvuevision.jp/memamori/topics/kinshi3

友人が大学を辞めたとき(人生変わった瞬間)

高校3年間、ずっと同じクラスの友人がいた。 友人は母子家庭で、妹がひとり。友人の母は、確かトラック運転手だったと思う。彼女は弁護士を目指していた。

 

友人は私より頭の回転が良かった。 高校3年の春。私はそれまでずっと音大を受験するつもりだったが、実力もコネもカネもまったくないので、焦点を一般の大学に切り替えたところだった。 予備校入塾時の偏差値は、英語42、日本史34。国語は得意で、60くらい。私は英語の基礎クラスを受講することにした。夏を過ぎたあたりで、予備校の授業が退屈になった。

 

「行ってももう学ぶことないんだよなー、でもお金もったいないから行かなきゃ…」と相談すると、友人は「わたしならいかない。その時間で問題集やった方がいいよ。なんのために予備校行ってるの?」と言った。高3でこれを言えるのはすごいと、今でも思う。私は授業に出なくなった。そして、私たちは同じ大学に進学した。

 

入学式を終えて、4月の下旬ごろ、友人から電話があった。声が震えている。どうしたの?と聞くと、退学することにした、と言う。

私は驚いて、素っ頓狂な声をあげたと思う。訳を聞いたが、あまり理解できなかった。入学金は父方が準備してくれたこと。お母さんに新しい彼氏ができたこと。新しい彼氏と一緒に住むこと。妹は反対していないこと。そんなことを言っていたと思う。とにかく今後のお金の工面ができなくなったので、辞めるのだと。私は、18歳なりに必死に説得した。入学金は払ってあるのだから、今からバイトして貯めれば下期の学費は準備できる、奨学金を借りればいい、など。でも、友人には届かなかった。彼女はさんざん泣いたあと、諦めたように言った。

 

「まみはいいなぁ、家族仲が良くって。うちもそうだったらいいのに。私は、お母さんと妹と3人で仲良く暮らしたいだけだよ。新しい彼氏とかいらない。どうしてこんな願いが叶わないの?」

 

その後、友人は大学を辞めた。それから数年間は連絡が取れなかったが、25歳ごろ、急にまた繋がるようになった。結婚するのだと言う。お腹の中にはもう赤ちゃんがいた。

それでも幸せになるのなら、と思った。だけど彼女は5年後に離婚して、それから3ヶ月後に再婚した。また、できちゃった結婚だった。

 

最後にその話を聞いて、もうすぐ5年が経つ。友人との連絡は、またとれなくなった。たぶんだけど、離婚したんだろう。

 

私はたまに、彼女が大学に通い続けていたら、と考えてしまう。少なくとも、世界の見方は増えた。友人は、世の中を知らなすぎた。この世は、18歳の少女が賢く生きていくには難しすぎるのだ。誰かの助けが必要だった。手を差し伸べてくれる良い大人がいたらいいのに。

 

この経験は、私の胸の中でずっと燻ってる。だから私は、子供たちが学校や大人と繋がれない場合の学習への接点とか、大人の学び直しや生涯学習に大変興味があって、いつか自分の手で今を生きる子供や、かつての子供たちを救いたいと考えている。私の友人に差し伸べられなかった手に、自分がなれるように。

 

今週のお題「人生変わった瞬間」

NIPT陰性でも悩むなんて、知らなかった

わたしは、第二子妊娠10週ごろ、新型出生前診断(NIPT)を受けました。

NIPTとは、母体から採血した血液を使って胎児の染色体異常を調べる検査です。

わたしは35歳以下だったので、認定外の施設で受けることになりました。東京都内で、費用は22万円ほど。

 

当時、NIPTを受けることに迷いはありませんでした。もし陽性だったらどうするか。「陽性とわかってから悩んだ、受けなければよかった」という声が多いことを知っていました。今回、二人目ということもある。後悔したくなかった。だから、NIPTについてよく調べ、夫婦でたくさん話し合いました。

結果は、陰性。しかも、男の子です。その書類を受け取ったとき、わたしは「完璧だ」と思いました。完璧な、何一つ問題のない赤ちゃんがおなかの中にきた。これからは楽しいことばっかりだ、と。

 

いま、長男は生後7か月。睡眠が浅くよく起きて泣くけれど、愛想が良くいつもニコニコしていて、本当にかわいい。

わたしは息子の笑顔を見ながら思います。「わたしは、この子の命の選別をしたんだ」。

 

ダウン症の赤ちゃんは、穏やかで笑顔が絶えないと聞きます。いま目の前にいる笑顔の息子と、なにが違うというのでしょう。にこにこで、ふわふわで、良い香りで、この世の美しいものをこれからたくさん見ていく無垢な瞳。赤ちゃんはみんなかわいい。

わたしはお腹の子を「完璧だ」と思ったけど、じゃあ、完璧じゃなかったら?妊娠期間が終了して、生まれた息子を見てると、完璧じゃなくたってかわいいと本心で思える。だめなところがあってもいい。目と目が合って微笑みあう、心が通じると感じる、いや、微笑みあえなくたって、ただお世話しているだけでしあわせなんだ、だってかわいいじゃないか、条件なしにかわいい。

この「かわいい」「だいすき」の感情に条件はないのに、妊娠中のわたしはどうかしてた、完璧な赤ちゃんがほしいなんて、「完璧じゃないと愛せないかも」なんて、子どもに条件をつけるなんて。

 

NIPT検査を受けて、陰性でもこんなに悩むなんて知らなかった。これをひとは「罪悪感」と呼ぶのだろうか。夫に胸の内を打ち明けたら、「どっちに転んだって悩んでたさ」と。検査を受けて陰性でも、検査を受けなくて陽性でも。未来は誰にもわからないからつらい。隣の芝生が青く見える。

 

わたしに今できることは、福祉のことをよく知ること。困っている人を見たら手助けすること。それを子どもたちにも伝えること、背中を見て学んでもらうこと。NIPTなんて受けなくても、すべての赤ちゃんが祝福されて、社会で見守っていけますように。

 

追伸:心の整理がついてきたので、いつになるかわからないけれど、今度書きたい。わたしには要介護5になる父がいます。父は福祉の世界で生きている。だから、もっと学んでいきたいな。

社会人必携!心理学×実社会=行動経済学。『池上彰の行動経済学入門』を読みました

f:id:mameco98:20221101131653j:image

どんな本?

池上彰の行動経済学入門 / 池上彰

 

社会に採用されている行動経済学に基づくナッジと理論を、池上彰流の解説で読みとく。

 

この本から得られること

  • なぜ自分はこの行動をとってしまうのか?という問いに対する答え
  • 顧客への働きかけの方法

こんなアナタへおすすめしたい

  • 新人/若手社会人
  • 日常の中の雑学が好きな方

 

感想

実は無意識に他人の後押しを受けている

先日、ニュースで「ナッジ」という言葉が紹介されていました。英語で「軽く肘をつつく」、つまり望ましい行動をとるように後押しすることを意味します。

 

そのニュースでは、看護師の服を日勤・夜勤で色を変えたところ、残業が減ったと紹介していました。理由は以下です。

早く帰れそうか?業務を変わろうか?という声掛けが増えた
就業間際、医師から日勤への連絡が減った(夜間勤務者に連絡するようにした)
日勤で自分1人色が違うと、早く帰らなきゃ!と思うようになった

実は社会では、この「ナッジ」が溢れています。これは「行動経済学」をもとに作成されています。

行動経済学は新しい学問ですが、近頃ノーベル経済学賞を受賞する学者が増えたことで注目を浴びています。

 

たとえば、

確証バイアス
自分にとって都合の良い情報ばかり集めてしまう

現在バイアス
未来の利益より現在の利益をとってしまう

など、日常生活での「あるある!」を論理的に解明しています。

 

若手の頃に知りたかった理論が満載

私はプロダクト企画を仕事としているので、この本に載っていた例示はほとんど知っていて、「よくやる~!」と何度もうなづきました。

でも、ここまでくるのに紆余曲折ありました。まず、仕事では誰も理論は教えてくれません。
「なんかこういう法則がありそうだな…?」「他社もやってるということは、効果があるのかな?」と、情報を足で稼いで今に至ります。

そのプロセスが大事!と言ってくださる方も多いけれど、私自身はその時間には価値を置いてなくて、この本を読んだとき「もっと早くに出会っていれば!!」と思いました。

 

若手社会人の方たちにはぜひ一度読んでいただきたい良書です。
行動経済学の入門にちょうどよい内容を、池上彰さんが丁寧に解説してくださります。

(もしかしたらベテラン社会人の皆様には、ちょっと物足りないかもです。)

 

見破る力を持つべし

会社で、トンデモ理論を展開する方がいらっしゃいます。

そういう方は大体、数字に弱い。手元に、それなりの数値があればそれを自分の都合の良いように解釈してしまい、こちらからするとその数値が何故この結論に行きつくのかわからない、ということがありました。

数字や理論に強くなる、知っている、というのは、武器になります。

たとえば。
この本に、「手術の失敗率5%と聞くより、成功率95%と聞いた方が印象が良い」と紹介されています。

でも、数字に強ければ、この数字が同じであることに気付く。他人が用意した恣意的な数字に惑わされることはありません。

理論を知ること、数字に強くなること。これは自分を守る術でもあります。

 

悪魔の理論にもなりうる

「オプトイン」というものがあります。「(無作為で)同意したとみなす」ことです。

たとえば、ネットショッピングで商品を購入したら、メールが届くようになった。これもメール配信に「オプトイン」で同意しているからです。

池上さんは、本作で「オプトインにすれば同意を得られやすい」という事例を紹介していました。

しかし、私は仕事をする際、本当に大事なことはあえてオプトアウト、つまり顧客に選んでもらうようにすることがあります。

何も知らずにオプトインさせることは、私の「美意識」に反するからです。

 

行動経済学は、ともすれば他人を意のままに操れる「悪魔の理論」になりうると感じます。
だからこそ、私たちが自分を律して、この新しい学問を最適に使っていく人間力が求められると思いました。

 

(ここで、先日ご紹介した「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」と話が繋がって、読書に無駄は存在しないなぁ…と感動した瞬間でした)

 

★★★★☆(一生で一度は読みたい)
※ただし、ベテラン社会人にとっては★★☆☆☆(楽しめる)。